蓬の歌を聴きながら

曹植とその周辺の人々の作品です。素人解釈なので誤字脱字誤訳などお気づきの点はコメントいただけると嬉しいです。m(。・ω・。)m

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娯賓賦

『娯賓賦』

感夏日之炎景兮,游曲觀之清凉。
遂衎賓而高會兮,丹幃曄以四張。
辨中厨之豐膳兮,作齊鄭之姸倡。
文人騁其妙説兮,飛輕翰而成章。
談在昔之清風兮,總賢聖之紀綱。
欣公子之高義兮,得芬芳其若蘭。
揚仁恩于白屋兮,逾周公之棄餐。
聽仁風而忘憂兮,美酒清而肴乾。



【注釈】
炎景 ・・ 灼熱の日差し。
觀 ・・楼閣。高台。
衎 ・・楽しむ。愉快である。
高 ・・大きい。
張 ・・設置する。
中厨 ・・・ 内厨とも。厨房。台所。
齊鄭 ・・ 山東、河南省一帯を指す。
姸倡 ・・・ 美しい舞楽。
騁 ・・・ 恣に。
妙説 ・・・ 精微な言葉。
飛軽 ・・・ 飛ぶように軽快なこと。
翰 ・・・ 筆。
章 ・・・ 文章。
清風 ・・・ 清らかで美しい詩賦。『詩経 ・ 大雅 · 烝民』吉甫作訟,穆如清風より。清らかで暖かい天気が万物を潤す。
總 ・・・ 集める。総括する。
賢聖・・・道徳と才知 ( がある人 )
紀綱・・・束縛する縄、規則、治める、管理する。*曹丕の『与朝歌令呉質書』より“既妙思六経、逍遥百氏” 
妙思・・・深く考える。
六経=『詩経』『書経』『礼経』『楽経』『春秋経』の総称。
逍遥・・・吟味する。
百氏・・・諸子百家。
欣 ・・・喜ぶ、楽しむ。
公子 ・・・ 曹丕 。
高義 ・・・ 高尚な行い。
若蘭・・・『易経』に“ 二人同心、其利断金、同心之言、其臭如蘭 ”とある。
白屋 ・・・茅葺の家。平民や貧しい士の家。
逾・・・超える。
仁風・・・徳のある言葉
美酒清而肴乾。 ・・・『礼記・聘義』より。“ 酒清而 人不敢飲、 肴乾而 人不敢食”酒が冷めてしまったら、人は喉が渇いていても飲まないだろう。肉が固くなってしまったら、おなかがすいていても食べないだろう。


【適当な訳】
暑い夏の日差しの中、高台から河の清やかな流れを見る。
賓客は宴会を楽しみ、朱色の帳が四方に張られている。
厨房ではご馳走を準備し、齊鄭の舞楽を楽しむ。
文人たちは言葉を巧みに操り、軽快な様で筆を走らせ文章を作る。
古来の美しい詩賦について語り、諸子の言葉を吟味する。
気品のある振る舞いの公子とともに心を同じくして楽しむ。
恩恵は茅葺の小屋にいる士にまで渡り、食事中に賓客が来たら、自らの食事をやめてもてなした周公のようだ。
徳のある言葉は憂いを忘れさせてくれる。料理も冷めないうちにいただこう。




建安中期の作と言われています。賦は完全なものではなく、一部散逸してしまったとか。
文人というのは建安七子を初めとする文人たちのことでしょうね。これも『公讌』と同時期に書かれたものでしょう。曹丕主催の宴に参加した時のものだと思われます。
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