蓬の歌を聴きながら

曹植とその周辺の人々の作品です。素人解釈なので誤字脱字誤訳などお気づきの点はコメントいただけると嬉しいです。m(。・ω・。)m

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曹丕『芙蓉池』

乗輦夜行游  逍遥歩西園  
双渠相漑灌  嘉木繞通川  
卑枝拂羽蓋  脩条摩蒼天  
驚風扶輪轂  飛鳥翔我前
丹霞挟明月  華星出雲間
上天垂光彩  五色一何鮮
寿命非松喬  誰能得神仙
遨游快心意  保己終百年

芙蓉…蓮の花。
輦…人がひいて動かす車。人力車みたいな作り。人が乗る部分は輿みたいに屋根と窓がついている。秦漢代には帝王や君主が乗る車を指す。
行游…遊覧に出かける。
逍遥…気ままに歩き回る。
西園…黄節の注によると銅雀台の庭園のこと。
渠…人工の水路。溝。
漑灌…『芸文類集』では灌漑。水を引いて水路を潤す。
嘉木…美しい木。
繞…川に沿っている。
通川…川が流れる。
卑枝…低く垂れた木の枝。卑…位置が低い。
拂…軽くかすめる。
羽蓋…鳥の羽の装飾がある車の屋根。
脩条…枝が長い様子。脩…長い。
摩…近づく。
驚風…突風。
輪轂…車輪の中心部分。
丹霞…夕焼け。
挟…隣同士に並び、互いに引き立っている。
華星…きらきらと輝く星の集まり。
五色…五行思想で青、赤、黄、白、黒。ここでは色とりどりという意味。
一何…感嘆。なんという。なんて。
松喬…古代伝説上の仙人、赤松子と王子喬。
赤松子…神農の時の雨師で、崑崙山に入って仙人となった。
王子喬…周の霊王の太子。名は晋。白い鶴にまたがり、笙(しょう)を吹いて雲中を飛んだ。
遨游…心のおもむくままに楽しむ。
保己…保つ。

今宵は馬車に乗って遊覧に出かけよう。気ままに庭園を散歩する。
川が交互に入り組んで、川の岸辺には木々が立ち並んでいる。
低く垂れた枝が車の覆いをかすめ、長く伸びた枝は天にも届くほどだ。
軽快な風が車を動かし、鳥が目の前を飛んで行く。
夕焼けの後に現れた明月が映え、雲間から星がきらめいている。
天上の色とりどりの光はなんと鮮やかなことだろう。
赤松子や王子喬ら仙人にように長寿を望めるわけではない。
今この瞬間、楽しめる時は大いに楽しんで、百年の命を存分に満喫しよう。


建安15年冬、曹操が鄴の西北に銅雀台を築き始め、17年に完成する。芙蓉池は銅雀台内の庭園にあった。張載の『魏都賦』によると文昌殿の西に銅雀園(銅爵園)があり、園内には魚が飼われている池がある。その池が芙蓉池である。曹丕はよく曹植や建安文人と夜の宴や遊覧を楽しんでいた。これもその時に作られた詩である。

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